• 10月 16, 2025

🏋️‍♂️ 足トレ最強「ブルガリアンスクワット」──30代・40代のあなたへ。いま脚を鍛えれば、10年後の体は変わる!:筋トレ好き伏見区醍醐辻医院のおすすめ種目!

■ はじめに:脚が弱ると、人は急に老ける

年齢とともに「階段がつらい」「立ち上がるのが重い」と感じていませんか?
それは筋肉の問題です。
人間の筋肉の70%は下半身に集中しています。
つまり、脚が弱るということは「体全体の衰え」が始まっているということ。

そして、その脚を最も効率的に、最も短時間で、最も確実に鍛えられるトレーニング──
それが「ブルガリアンスクワット」です。

キングオブエクササイズはスクワットといわれますが、確かにスクワットは大変良い種目です。
しかし、ここではあえてブルガリアンスクワットをお勧めしたいと思います。

まず足が衰えたと感じる場合、筋肉が衰えています。足回りの代表的な筋肉をご紹介します。

筋肉名主な役割ブルガリアンスクワット中の動作
大腿四頭筋膝を伸ばす下ろすときに膝を制動・上げるときに力を発揮
ハムストリングス股関節を伸ばす(お尻と連携)前傾姿勢での立ち上がり時に強く活動
大臀筋股関節伸展・骨盤安定体幹を前傾した状態での押し上げに最も貢献
中臀筋片脚支持で骨盤を安定バランス維持に常時活動(姿勢筋として重要)

これらの筋肉が衰えないようにトレーニングすることが重要です。

■ ブルガリアンスクワットとは

下のイラストのような運動です。足を載せられる台があればできます。

片足を後ろの椅子やベンチに乗せ、前脚で体を上下させるトレーニング。
これが見た目以上に過酷です。
数回で太ももが燃えるように熱くなり、全身のバランス感覚が試される。
しかしそれだけに、効果は絶大です。

主に鍛えられるのは以下の筋群:

大腿四頭筋(太ももの前)

ハムストリングス(太ももの裏)

大臀筋・中臀筋(お尻)

体幹(腹筋・背筋)

フォームにより、主に働く筋肉が変わります。

狙いフォームのポイントメイン筋
太もも前上体を立てる/ストライド短め大腿四頭筋
お尻・もも裏上体を前傾/ストライド広め大臀筋・ハムストリングス

個人により、刺激を感じるフォームは違うと思いますので、やりながら探してください。

スクワットよりも腰への負担は少ないですが、以下のようなフォームをとると、逆に腰痛の原因になります。
❌ 後脚を高く上げすぎて、腰を反らせてしまう
❌ 背中を反らして胸を張りすぎる
❌ 前脚の位置が近すぎて、膝が前に出て重心が不安定
❌ 腹圧(お腹の力)を抜いたまま動作している

→ 腰を守るためのキーポイントは、
「腹圧+股関節主導+自然な前傾」です。

■ 医学的に見たブルガリアンスクワットの価値

ブルガリアンスクワットは単なる筋トレではありません。
苦しいです、非常に苦しいです。やりたくない、もうやめたい、2セットが限界、3セットやると人生が崩壊するとバズーカ岡田先生もYouTube内でお話されるほどつらいものですが、呼吸器や循環器の臨床現場でも、筋肉量の維持が健康寿命に直結することが明らかになっています。

筋肉は、糖や脂質を消費し、体温を保ち、姿勢を支えます。
筋肉量の低下(サルコペニア)は、糖尿病・高血圧・呼吸機能低下などのリスクを高める一因にも。

つまり、この運動は「筋トレ」ではなく、予防医療の一環なのです。

■ 30代・40代には「猛烈におすすめ」

この年代は、仕事・家事・育児・ストレスで体力を削られる一方、
体の回復力は少しずつ落ちてくる時期。

この時期に筋トレを始めることは、将来の身体的“資産形成”です。

筋肉は貯金のように積み上がる

一度失うと取り戻すのに数倍の時間がかかる

今鍛えることが、10年後の「自立した自分」を守る

ブルガリアンスクワットは短時間・自宅でできるため、
忙しい世代にこそ“投資効果”が圧倒的に高いトレーニングです。

■ 正しいフォームで、最大の効果を

背筋を伸ばし、片足を後ろの椅子(膝の高さ程度)に乗せる

ゆっくりと腰を下げ、太ももが床と平行になるまで下げることを目標に

前脚のかかとで地面を押して元の姿勢に戻る

目安:

初心者:何かにつかまりながら

中級者:自重で10‐15回

慣れたらダンベルや水のペットボトルで負荷を追加

■ 注意点:高齢者・関節に不安のある方は避けてください

ブルガリアンスクワットは非常に強度の高いトレーニングです。
そのため、以下に当てはまる方は無理に行わないようにしてください。

膝や股関節に痛み・変形がある方

バランスを崩しやすい方

高齢で筋力が大きく低下している方

そうした場合は、椅子に座って立ち上がる「椅子スクワット」や、
壁につかまって行う「サポート付きスクワット」から始めましょう。

トレーニングは“やること”よりも、“続けること”が重要です。
無理をすれば続かず、ケガにもつながります。
「今の自分に合った強度」を選ぶことが成功の第一歩です。

📚ご高齢の方へのおすすめの1冊:シニアのための筋トレ学: 「生活筋力」の土台をつくる方法
著者である石井直方先生は東大卒のボディビルダーで日本ボディビル選手権でも優勝されている筋肉の研究者です。そんな先生がサルコペニアの予防のために高齢者向けに書かれた1冊です。ぜひ読んで、サルコペニアを予防してください。当院待合にも置いてありますので、ご興味ある方は、ぜひ読んでみてください。

■ 続けた人が見る世界

最初は脚が震えるでしょう。
数日続けると、階段が軽くなる。1か月後には、鏡に映る姿勢が変わる。
脚の力がつくと、呼吸が深くなり、代謝が上がり、気持ちまで前向きになります。

筋肉は、努力した分だけ正直に応える唯一の組織です。
薬も器械もいらない、自分の努力だけで確実に変化が得られる。
これほどコストパフォーマンスの高い「医療」はありません。

■ 医師からのメッセージ

私は日々、呼吸器疾患や生活習慣病の患者さんを診察しています。
その中で感じるのは、
「筋力がある人は回復が早く、再発も少ない」という事実です。

筋肉は、単なる“見た目の美しさ”ではなく、
生命力そのもの。

呼吸も循環も、体を動かす力があってこそ機能します。
もし30代・40代のあなたがこのブログを読んでいるなら、
今が「人生で一番、筋肉を守るべきタイミング」です。

■ まとめ:10年後の自分を救う、10分間の投資を

・ブルガリアンスクワットは脚・お尻・体幹を同時に鍛える最強の自重トレーニング
・30〜40代は今すぐ始めるべき
・高齢者・関節疾患のある方は安全な代替運動を選択

筋肉を鍛えることは、未来の医療費を減らし、人生の質を守る行為です。
たった10分の習慣で、あなたの10年後を変えましょう。

ブルガリアンスクワットは、医療と人生の交差点にある“最強の処方箋”です。

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